中古モーターの選び方
中古モーターは、銘板(ネームプレート)に書かれた仕様が使う設備や電源に合っているかと、現物の状態を確かめて選びます。このページでは、選ぶときに確かめたい項目をまとめています。
銘板で仕様を確かめる
まず、本体に付いている銘板の仕様が、使う設備や電源に合うかを確かめます。各商品ページにも、銘板の仕様を載せています。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 容量(kW) | 機械を動かすのに必要な出力があるか |
| 電圧(V) | 工場の電源の電圧に合うか |
| 周波数(Hz) | 使う地域の電源の周波数(50Hz・60Hz)に合うか |
| 定格電流(A) | ブレーカー・配線・インバーターの容量が足りるか |
| 極数(P)・定格回転速度(r/min) | 機械に必要な回転速度か |
| 枠番号・取付方式 | 今のモーターと取付寸法・軸の高さ・軸の太さが合うか(脚取付・フランジ取付など) |
| 保護方式・耐熱クラス | 屋外や粉じん・水のかかる場所、周りの温度に耐えられるか(全閉外扇形・IP44・F種など) |
容量(kW)と馬力
モーターの容量はkW(キロワット)で表しますが、古い銘板や海外製のモーターでは馬力(HP)で書かれていることがあります。1馬力はおよそ0.75kWで、よく使われる容量は次のように対応します。
| 容量 | 馬力 |
|---|---|
| 11kW | 15馬力 |
| 15kW | 20馬力 |
| 22kW | 30馬力 |
| 30kW | 40馬力 |
| 37kW | 50馬力 |
| 45kW | 60馬力 |
| 55kW | 75馬力 |
| 75kW | 100馬力 |
| 0.2kW | 1/4馬力 |
| 0.4kW | 1/2馬力 |
| 0.75kW | 1馬力 |
| 1.5kW | 2馬力 |
| 2.2kW | 3馬力 |
| 3.7kW | 5馬力 |
| 5.5kW | 7.5馬力 |
| 7.5kW | 10馬力 |
| 18.5kW | 25馬力 |
今のモーターと入れ替えるときは、同じ容量を選ぶのが基本です。容量が小さいと過負荷になり、大きすぎると電源設備の負担や始動時の電流が大きくなります。
極数と回転速度
誘導モーターの回転速度は、極数と電源の周波数で決まります。同期速度は「120×周波数÷極数」で求められ、実際の回転速度(定格回転速度)は、負荷がかかったときの滑りの分だけ同期速度より数%遅くなります。
| 極数 | 50Hzの同期速度 | 60Hzの同期速度 |
|---|---|---|
| 2極(2P) | 3000 r/min | 3600 r/min |
| 4極(4P) | 1500 r/min | 1800 r/min |
| 6極(6P) | 1000 r/min | 1200 r/min |
| 8極(8P) | 750 r/min | 900 r/min |
| 10極(10P) | 600 r/min | 720 r/min |
| 12極(12P) | 500 r/min | 600 r/min |
ポンプやファンは回転速度で能力が大きく変わるため、今のモーターと同じ極数を選ぶのが基本です。
周波数(50Hz・60Hz)
日本の電源の周波数は、おおむね東日本が50Hz、西日本が60Hzです(静岡県の富士川と新潟県の糸魚川のあたりが境目)。
50Hzと60Hzの両方の定格が書かれたモーターもありますが、片方の周波数だけのモーターを別の周波数で使うと、回転速度が変わり(60Hz用を50Hzで使うと約6分の5)、電流や温度も変わります。銘板の周波数が使う地域と合わないときは、ご購入前にご相談下さい。
電圧(200V級・400V級・高圧)
工場で使う三相モーターの電圧は、主に200V級(200V・220Vなど)と400V級(400V・440Vなど)です。大きな容量のモーターでは、3000V級や6000V級の高圧モーターも使われます(電気設備の技術基準では、交流600Vを超える電圧を高圧としています)。
銘板の電圧が工場の電源と合うものを選びます。巻線のつなぎ替えで2つの電圧に対応できるモーターもあります。
種類(三相誘導・DC・ギアモーター)
現物で確かめること
| 外観 | 割れ・錆・油漏れが無いか。端子箱や銘板が残っているか |
|---|---|
| 軸 | 手で回したときに重さ・引っかかり・異音(ベアリングの傷み)が無いか。軸のがたつきや、軸の先・キー溝の傷が無いか |
| 絶縁抵抗 | 絶縁抵抗計(メガー)で巻線とアースの間を測り、十分な値があるか(低圧の電路は使用電圧に応じて0.1〜0.4MΩ以上と定められており、モーター単体の点検では1MΩ以上を目安にすることが多い) |
| 付属品 | 端子箱のふた・吊りボルト・カップリングやプーリー、取扱説明書・試験成績表があるか |
| 保管状態 | 屋内で保管していたか(長く使っていないモーターは、ベアリングのグリースが劣化していることがある) |
当社では、ご購入前の現物確認をおすすめしています。通電できる商品は、動作確認・試運転のご要望にも可能な限り対応します。
ご購入の条件
掲載している商品は現品限りで、現状のままのお引き渡し(現状置場渡し)です。特記事項が無い限り保証は無く、積込み・運送・据付の費用は含まれません(別途お見積りします)。
お探しの仕様のモーターが見つからないときは、お問い合わせからご登録いただくと、入荷し次第ご連絡します。